「ほ」から始まる東岐波の方言

【心に海や自然が浮かんでくる、表現豊かな「ほ」から始まる東岐波の方言】

方言 意味 用例
~ほ 接尾語。語句を強調するために使用。 「ダメな。」
ほいから ①~なのに。②それから。 ①「全力で取り組んだほいから、全然評価されん。」②「ほいから、どうしたん?」
ほいじゃー それでは ほいじゃー、また明日。」
~ほいね ~ですよね 「来たほいね。」
~ほいや ~ですよね 「丸尾崎まで行ったほいや。」
ぼうずり デッキブラシ ぼうずりでトイレの掃除をした。」
ほーかっちょけ そのままにしておけ。放置しておけ。 「じらくりはほーかっちょけ。」
ほーからかす 放置する。「ほっからかす」とも言う。 「粗大ゴミがほーからかしてあった。」
ほーかる 捨てる。投げる。途中でやめてそのままにしておく。「ほーたる」「ほーたらかす」とも言う。 「懸案事項をほーかる。」
ほかす 捨てる 「ゴミをほかす。」
ほぐ (穴などを)あける 「穴をほいで、釘を打った。」
ほーける ふざける。人の道に外れる。 ほーけたことをすんな。」
ほげる (穴などが)あく 「道路に穴がほげちょった。」
ほしい 惜しい 「マラソン大会は僅差の二等じゃったよ。」「ほしいねー。」
ほじくる ほじる。かくれたもの(事)を露呈させる。 「昔の事をほじくる。」
ほしたら そうしたら ほしたら、えーね。」
ほじゃが でも。しかし。 ほじゃがのー、こりゃーいけんで。」
ほじゃけど それにしても。でも。 ほじゃけど、かたのえー魚じゃねー。」
ほーたりこむ どんどん投げ入れる 「ゴミをどんどんほーたりこんだ。」
ほったてごや 粗末な小屋。  
ほったらかしにする 放置する。途中でやめる。  「子どもをほったらかしにすんな。」
ほったりなげる 放り投げる 「粗暴な業者が荷物をほったりなげた。」
ほーとくない みずぼらしい。みっともない。 ほーとくない格好しなさんな。」
ぽとんこぽとんこ ぽとぽと 「雨がぽとんこぽとんこ降りよる。」
ほーなんか そうですか。そうなのか。 「ここは海抜10メーターじゃけー。」「ほーなんか。よー知っちょるのー。」
ほーべた ほっぺ ほーべたが真っ赤になった。」
ほらみー そらみたことか。「ほれみー」とも言う。 ほらみー。言うたとーりになったじゃろうがや」
ほろけ (シャツがズボンの後ろからはみ出ているような)服装が乱れている人。不潔な人。  
ほろける 落ちる 「荷物が車からほろける。」
ほろほろ あてもなくふらふらとさまよう様子 「Bさんがあすこをほろほろ歩きよったよ。」
ほん (距離や時間が)すぐ 「わしの家はほんそこいや。」
ほんこ 良い子 ほんこにしちょったかね?」
ぽんこ 大便。「ぽんにゃ」とも言う。 「犬のぽんこを踏んだ。」
ほんこほんこ (子どもをあやす時に)よしよし。良い子だ。 ほんこほんこ。えー子じゃ。」
ほんじゃーね さようなら ほんじゃーね。バイバイ。」
ほんで それで ほんで、次は何をするかね。」
ぽんぽら 竹筒 ぽんぽらめしをつくった。」

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